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2015-10-08

#blog 肩書き

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あたらしい名刺が届いた。

名刺が切れるたびに違うデザインのものをつくっていたのは、飽きっぽい性格なのと、「肩書き」というものにいつも迷いがあったから。一番はじめにつくった名刺には「shop owner」と「graphic designer」を並行に書いた。次の名刺には名前の近くに「graphic designer」と書いて、名刺の裏に店のロゴと情報を書いた。そして、あたらしい名刺には名前の下に「伝えるしごと」と書いた。

これは肩書きなのかなんなのか自分でもわからないけれど、わたしの仕事のいろいろを一言で表すならきっと「伝えるしごと」なのだ。

一般的な職業名で言えば、やっぱり最初の「shop owner でありgraphic designer である」、だと思う。だけど少し違和感があるのは、別々の2つ(もしくはそれ以上)のことをやっているような意識がないからかもしれない。いつも「伝えること」のお手伝いをしたいと思っている。作り手のコトとモノを伝える場所を営み、誰かの伝えたいモノゴトを伝えるためのツールをつくっている、のが仕事である。ときにライブやワークショップや展示を企画したりするのも、基本は「伝えたい」からだ。

肩書きは身分を表すのに便利だけれど、わたしみたいななんでも屋さんには面倒くさい。ときどき「店は趣味ですか?」とか「デザインは副業ですか?」とか聞かれて、その都度正直適当な返答を繰り返していたけれど、どっちもわたしの仕事なのだ。面倒くさい。

この店だって、雑貨屋であっても本屋であってもギャラリーであってもいいじゃないか。「雑貨屋ですか?」と聞かれたら「ギャラリーです」と答えてもいいし、「本屋ですか?」って聞かれたら「雑貨屋です」と答えてもいい。uta no taneはこの先もっと何屋かわからなくなると思う。

わたし自身は至ってシンプルに「伝えるしごと」をしているだけだけど。

 

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