#レポート 林 悠樹 exhibition「つづいていて、」
2014年7月5日(土)から21日(月・祝)まで開催。
写真・シルクスクリーン・ドローイングなど、
さまざまな手法をつかって表現活動をされている
石川県在住の林悠樹さんの作品展『つづいていて、』。
搬入日から7/5(土)、6(日)、
搬出前の連休7/19(土)、20(日)、21(月・祝)は作家在廊。
来られるまで具体的な作品内容は知らないものもあったのですが、
これはとても興味深い作品でした。
『tobira』 / 16,000 yen + tax
「tobira」とタイトルのついた10シリーズ。
ガラス面にシルクスクリーンで色を刷っています。
そのガラスの向こうには、さまざまなドローイングやオブジェが置かれているという作品。
どうにかその隠された絵の全体像を見ようと、みなさん必死で覗かれるのですが
どうしてもそれは見ることができません。
「その気配を感じてもらえたら」
というのがこの作品のコンセプト。
きっと、向こうには何かがあるのです。
時間でも場所でも、今はまだ見えていないけれど、その先にはきっと。
何かがつづいているのです。
『my friend』 / 32,000 yen + tax
シルクスクリーンの作品。
ご友人の結婚祝いにつくられたというもの。
花束のようにも見え、桜の木のようにも見えます。
華やかな景色が、ふたりの向こうに、見えているのだろうと感じます。
2年前に開催した林さんの作品展のときには、
シルクスクリーンの作品も多かったので、その印象で見に来られたお客さまも。
色とカタチ、そのバランス。とても素敵な作品です。
『untitle』 / A4〜・額付き 8,500 yen〜 + tax
DMで使用していた写真2点。
この微妙な色あいに惹かれて作品展に足を運んでくださった方もたくさん。
石川県で撮影された、夜から朝に変わるときに見られる一瞬の空気の色。
販売用として、額付きにしたもの。
こちらの画像の方が現物に近い色あいがわかるのではと思います。
閲覧用として、手製本でまとめられた写真集『たぶん雨は降っていた』も。
林悠樹さんは石川県でグラフィックデザイナーをしながら、
作品制作に取り組んでいます。
写真・シルクスクリーン・映像・ドローイング・音楽…その表現方法は多岐にわたります。
今回も、写真とシルクスクリーンの作品を並べていて、
「同じ方のなんですか?」と聞かれたことも。
そのときそのときの想いを
手法にこだわらず表現していく、
そんなアーティストです。