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2017-08-03

#blog 彼女は海を見ている / それから

 アートブック「she see sea.」とともに巡った約1年の旅が終わった。

素晴らしい作品を届けてくれたイケダユーコさん、イワサトミキさん、ムツロマサコさん、
企画・発行を一緒にしてくれた福岡のtooriさん、
そして展示やフェアなどで場所を提供してくださった全国各地のすてきな店舗様、
ご来場いただいたみなさま、アートブックや作品を手にとってくださったみなさま、
本当にありがとうございました。

何からどうまとめていいのかわからないのだけれど、、

3人に同じ「彼女は海を見ている」という一文をタイトルにして作品をつくってもらおうと考えたとき、きっと3人が「見ているもの」は違うだろうから、それぞれに異なる魅力を持った物語を描いてくれるだろうと思った。それはとても期待どおりに(期待以上に!)、出来上がったアートブックにはまったく異なる3つの物語を収録することができた。

ムツロマサコさんの、光も届かないまっくらな深海のはなし。
イケダユーコさんの、海のある故郷の風景を思い出すような作品群。
イワサトミキさんの、島々を終わりなくめぐるたくましい女性の、絵本のような物語。

それ以上の物語をわたしは想像もしていなかった。

大阪、香川、福岡で暮らすこの3人に、こうやって会いたかった。
(そんなに会ったことなかったのに)tooriさんとならいい企画ができそうな気がする。

そんな直感は間違いなかったのだと確信したのはたぶん、台湾のイベントにアートブックの出店ができそうだとみんなにメールしたときかもしれない。迷ってた時間なんてないんじゃないかと思うくらいすぐに「台湾行きたい!」とみんなが返事をしてくれた。なんだろう、このチームは。みんながみんな「またみんなで会いたい」と思えた。埼玉tanabikeで全員で在廊した帰りは、本当に寂しくてホームシックになったようだった。なんなんだろう。

遠く海を隔てた、それぞれの街で暮らす、不思議な仲間ができた。

なによりも、
tooriさんと一緒に企画をしなければ、アートブックをつくることにはならなかったし、巡回展を続けていく勇気も持てなかったと思う。普段一人で店の企画を考えているわたしにとって、ちょっとしたことでも「それでいいと思う」と言ってもらえることは本当に力になった。toori二人の揺るがない感性とびしっと決めてくれる決断力が「she see sea.」とわたしを支えてくれたことに間違いありません。わたしの思いつきをここまで素敵な物語にしてくれてありがとう。

そして、二人が旅好きで本当に良かった!笑

「それから」

巡回展の最後の地、大阪 iTohenでの新作は本当に素晴らしい作品たちでした。

この約一年めぐったわたしたちの物語が、生まれ出たような作品じゃないかと。

こんなすてきな作品たちを「she see sea.」の旅を巡るなかで見せてくれて、本当に3人には感謝しかありません。

 

予定していた巡回展は終わりましたが、「she see sea.」のアートブックの在庫はまだありますし、取り扱っていただいている各書店では引き続きお世話になっていることと思います。utanotaneとtooriでも販売しています。

まだ出会っていないみなさまも
「she see sea.」の物語を、またどこかで楽しんでいただければ幸いです。

ものがたりは
きっとまだまだ
つづきます

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