#展示のこと　2017.10.14 sat

ムツロマサコさんの紙の箱。
台紙から手作りし、シルクスクリーン印刷した紙を手張りした作品です。

「自分で折って、貼って、つくらないと自分のものじゃない気がする」と以前にムツロさんは言っていました。デザインしたものを箱屋さんでつくってもらうこともできるけれど、ムツロさんは「手でつくる」ことを大事にされているんだと思います。

手づくりの箱は男女のイラストをシルクスクリーン印刷したものと、数字をテーマにシルクスクリーンと紙のコラージュを施したものが並んでいます。もちろん1点1点少しずつ図柄は異なります。

コラージュで使った紙は、以前につくった紙箱を再利用したもの。茶色く色あせた紙がいい風合いを加えています。昔の作品から今の作品へ。そのときの想いや縁が今のものづくりにも繋がっていくようにと。

 

絵を飾って眺めるように、箱を飾って眺めてみるのもいいかもしれないなと、ムツロさんの紙の箱を見ていると思えてきます。