#レポート 標本函づくりワークショップ
2015年4月4日(土)、晴れのち曇りのち雷雨。
数日前までの天気予報では雨60%だったから、これはまた雨女発揮してしまうのだろうかと申し訳なく思いながら日々過ごしていたのだけれど、なんと当日は昼過ぎまで見事な快晴! 暑いくらい!
11時。気持ちの良い空の下、春の小松海岸で結城伸子さんとのビーチコーミングをスタートした。
参加者6名。
ご夫婦、親子連れ、お友達どおし、お一人で、といろんな方々が参加。全長2キロほどある小松海岸。波乗りを楽しむサーファーたちを尻目に、わたしたちはひたすら足元の砂浜を見ながら歩く。
小松海岸では春から夏にかけてがいちばん漂流物がある時季なのだそう。まだシーズンはじめといったこのタイミングだったけれど、貝殻を中心にいろんなものが落ちていた。
貝殻のカケラや蟹のツメ。ちっちゃくてかわいい形の流木。なにかのフタ。
ふだんの歩くスピードだと何も気づかずに通り過ぎてしまうかもしれないけれど、この日はゆっくりゆっくり足元を見ながら歩く。すると、いろんなことに気づく。貝にはいろんな形があって、いろんな色がある。このモノはどこから流れてきたのだろう? と、近くを見ながら、遠くに思いを馳せたりする。少し歩くだけでもいろんな出会いと発見があった。
ちっちゃいお子さんのご参加は、場を和ませてくれた。子どもの、感じたとおりに発せられる言葉たちは、大人の思考を揺さぶらせる。いろんな参加者さんたちとも交流していて、みんながにこにこと彼の視点や発言を楽しみにしていたように感じました。
こんなの採れたよ!
みんなで様子を見合いながら、ほかの参加者さんが見つけたものを見るのも楽しみ。
なんとでっかいカシパン(ウニの仲間)も落ちていました!
小松海岸の周辺に昔から住んでいる方々の話を聞くと、昔はいっぱい海岸に落ちていたそうです。今はみんなで歩いてなんとか2つだったけれど、「昔は」と聞くとなんだか切なくなる。。
結城さんに貝の種類とか聞いたりしながら、見つけたもののお話。
植物とかもそうだけれど、種類の知識があったら自然と触れ合うことがもっと楽しくなるんだろうなあ。
12時過ぎにはみんなで海を見ながらお昼ごはん。
広い空の下でのごはんは気持ちが良い!
ごはんは近所のお店「ナチュラル食堂 ソライロテーブル」さんのお弁当を注文。
(食べかけてしまったので、外見だけですいません。。)
お弁当を食べ終わったら、それぞれで店まで移動。
今度は拾ってきたものたちを使って、標本函づくりです。
結城さんのルーペを借りて、拾ってきた貝殻を覗く。
何倍も何十倍も世界は広がっていきますね。
不思議なものを、おもしろがること。とても大切だと思います。
大人も忘れずにいたいですね。
さて、標本の型をとっていただいていたボール紙を切ったり折ったりして標本用の箱を作成。黒い部分は仕上げに貼った製本用シール。マスキングテープでも代用可。
作った箱の中に、拾ってきたものたちを収納します。
この日、拾ったもの以外に、結城さんがこれまでに集めていた貝殻やヒトデや木の実などなども持ってきてくださっていて、この日の標本函に入れさせてもらうことができた。
標本は採取した「日付」と「場所(できるだけ詳しく)」と「採集者の名前」をラベルに書いて完成。採取したものの名前も書いておきたいけれど、正式なものがすぐにわからなくても、あとで調べてみるとまたおもしろさが深まるはず。
2015年4月4日。
結城伸子さんWSで採れたものたちで、それぞれの標本函が完成!
ご参加いただいた晴れ男&晴れ女のみなさま、ありがとうございました!
そして、広島からお越しいただいた結城さん、ありがとうございました!
結城さんはこの日、16時ごろまでuta no taneに在廊。
帰るとすぐに、雨が降り出しました。晴れ女ですね♪
次回はぜひ、フォレストコーミングをしましょう!