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2018-05-04

2018.05.04 fri イケダユーコ個展6日目

5月2日、個展がはじまって4日目にイケダユーコさんから冊子が届きました。

今年はじめ、20年暮らしてきた関西から鹿児島へ移って、それからこの個展がはじまるまでの日記の一部を綴じたもの。
ご自由に閲覧できますので、ぜひ手にとっていただければと思います。

新しい環境のなかでの生活。抱えきれないほどの大きな自然。それはほんの2、3ヶ月のあいだのこと。まだいろんなことに慣れなかったり向き合いきれなかったり消化しきれないなかでの制作は、苦しいものだったのだろうなと思います。

とても感受性が強く、自分の内側から生まれるものに正直な人なので、「描けない」という時も知っているし、心と体と空気が一体化したように気持ちよく描く時も知っています。彼女の絵は、その日、その時にしか生まれない、出会えない。この日記を読んで、改めてそう思いました。

イケダユーコさんの作品にはそのほとんどに日付が記されています。時間までも。

その日、その時に、生まれたもの。

「いつも、今しか描けないかたちがあって、どんな時も、それを残してゆけることは、幸せなこと」
イケダさんの言葉に、いま、ここで展示できた作品たちが、よりいっそう愛おしくなりました。

鹿児島へ行ってからのイケダさんの絵は、とても力強くたくましくなった気がします。鹿児島の自然の大きさに圧倒されながらも、そのエネルギーをどうにか受け止めて、それはしっかりと絵に込められているのだと思います。

いま、どこ。
いま、ここ。

これからも日々変わってゆくのだろうと思います。
それがとても楽しみです。

2018. 04.28 – 05.13
イケダユーコ個展「いま、どこ いま、ここ」

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