#レポート ウチダゴウ Poetry Exhibition

IMG_35812014年5月31日(土)〜6月15日(日)まで開催の作品展。
uta no tane店舗改装後のはじめての展示です。

長野県で暮らす詩人・ウチダゴウさんのPoetry Exhibtion『スコットランド七編詩』

IMG_3570

ウチダゴウさんが昨年スコットランドに滞在中につくった七編の詩を
ハンドライティング(手描き)し、A3ポスターにして展示。

展示の順番は「お任せ」されてしまったので、
七編の詩をどう並べていくか…とても迷いましたが
いちばんはじめ(入り口近く)に置きたい詩といちばんさいご(店舗奥)に置きたい詩は
すぐに決まったような気がします。

(時間も無かったので直感が大きいですが…)

はじめには『ZOO』という詩を。さいごには『FAR NORTH』という詩を。
「誰もが予想だにせず」、「詩が書かれている」ことを…そんな『ZOO』という詩の書き出しは
雑貨屋で詩の作品展をしているのに“気づく”のにぴったりかもしれない、と。

もちろん見てくださっているみなさん、入り口から順番に見てもらえてるわけではないのですが。
それはご自由に気づいたところから読み進めていってみてもらえたらと思います。

IMG_3660
それぞれ50枚のエディション(ナンバリング)が書かれています。
◎ 額付き(¥10,000+tax)・額無し(¥3,000+tax)にて販売。

額は長野県にある『FLAT FILE』にオーダーして制作されたフレーム。
シンプルで飽きのこないフレームは、詩の印象を邪魔しません。

ウチダゴウさんが書かれた文字。
男性の字ですか? 手描きなんですか? と、よく聞かれます。
やわらかくてやさしさを感じる独特のフォルムは、なんとも言えず魅力的。

グラフィックデザイナー・イラストレーターでもあるウチダゴウさんらしい、
すてきなグラフィック作品になっているとも言えると思います。

IMG_3569
詩のポスターのあいだには、ウチダゴウさんが撮影したスコットランドの風景写真を。
「少しでもスコットランドの風景を感じてもらえれば」とのご配慮から。

詩を一緒になってスコットランドの風景がより鮮明に想像されますが、
わたし自身はこの写真たちは無くてもよかったかもしれないなあと思っています。
ウチダゴウさんがスコットランドで出会った人・モノ・コトから紡がれた詩は
七編のものがたりのようになっていて、それを読むだけで
スコットランドの風景があたまの中にひろがっていくように感じるからです。


IMG_3574
「詩を読む」
ということは、意外にたいへんなものです。

Reading Party(朗読会)であれば、詩を聴く、言葉と触れる、そんな環境のなかで
じっくりと「詩」をたのしむことができるのですが、
雑貨屋を営業しながらの展示ですので、ときにざわざわしてしまっているかもしれません。

こちらは(営業時間内なら)何時間でも詩と向き合っていただいて構いませんので(笑)
ぜひゆっくりと読んでいっていただければと思います。

IMG_3571
詩のポスターのほかに、写真とエッセイの展示もしています。
すこし長めの文章ですが、スコットランドの人や暮らしを感じたい方はぜひ読んでみてください。

IMG_3575

そもそもなぜ「詩」を展示することになったのか?

「スコットランド滞在中のホームステイ先のリビングには、海外旅行先で手に入れたフォトポスター、家族の登頂写真、油絵、タイポグラフィなどが額縁とともに飾られていました。玄関、キッチン、それぞれのプライベートルーム、すべての部屋にも。」

ウチダゴウさんが滞在したご家庭は、
詩やアートにはいっさい関係のない一般家庭のお宅だったのにもかかわらず、
これほど身近に写真や絵を飾る習慣があるなんて。そんな日本との違いを感じたそうです。

そして、「日本語の文字、異なるフォント(漢字・平仮名・片仮名)のバランス、縦書きと横書きによる気配の差を、まるで絵を鑑賞するかのように楽しんでくれた」というスコットランドの人たちの日本語への反応も“詩のポスター”づくりのきっかけとなります。

「詩を読み物としてだけでなく、一枚の絵として楽しんでもらえたら」・・・

 

ウチダゴウさんと初めてお会いしてお話したときに「詩が好きな人に届くよりも、詩にまったく興味がない人が“これは詩だったんだ”と気づくような詩との出会い方をしてもらえたらうれしい」というようなことをおっしゃっていたのが印象的でした。

「詩」だと構えずに、「詩」だからと距離を置かずに、
「詩」が日常に、さりげなくあってほしい。
そんなことをたいせつにしている”詩人”なのだろうなあと思ったのでした。

だから、この“詩のポスター”の展示のおはなしを聞いたときには、
詩を暮らしに取り入れるひとつのきっかけとして、すばらしい展示になるのではと感じました。

IMG_3572

詩を暮らしのなかに、かざってたのしむ。

そんなあたらしい「詩」の提案をしてくださっている作品展です。
詩を好きな人も、そうでない人も、ぜひご覧ください。

 


ウチダゴウ Poetry Exhibiton  – スコットランド七編詩 – 

exhibition:
2014年5月31日(土) – 6月15日(日)
■ 展示についての詳細

reading party:
2014年6月14日(土) 19:00 – 21:00
参加費2000円(ドリンク&フード付)※要予約
■ 朗読会についての詳細

◎ イベントのFacebookページができました
https://www.facebook.com/sevenpoemsscotland.in.japan

ウチダゴウ
http://oo53.com/

詩人。1983年、広島生まれ。立教大学法学部卒。長野県在住。詩の文筆業とデザイン業を主とするクリエイティブオフィス「してきなしごと」を営む。2003年に詩集『裏庭』、2004年に詩集『告白』をともに私家版として出版。絵本『かたりべからす』、物語『おこのもり』(2009・2011年、発行はともにナマケモノ倶楽部)がある。2012年、詩集『空き地の勝手』を、してきなしごとから出版。2013年に詩のカード『花の銅板画』を制作。2014年春には、スコットランド・エディンバラでの個展と朗読会を開催。寓意性が高く、ユーモアに富んだ独創的な作品が多い。

 

2014-06-01 | Posted in JOURNAL, reportNo Comments » 

関連記事