#レポート 『主の糸』原画展

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広島から約3時間。意外と近い(?)広島と徳島。
素描家しゅんしゅんさんが『主の糸』原画展の搬入のためにやってきたのは2月6日のこと。

お隣のqugruさんでパンケーキのお昼ごはんを食べたあと、設営をスタートし、秘密兵器を駆使したらあっという間。夕方までには30点以上ある原画の設営が完了した。

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わたしは作品の入った額を箱から取り出す係。ざらざらの触り心地の良い箱はどこかピシッとしていて佇まいが良い。聞くと、広島の若い印刷屋さんとオリジナルでつくったものだという。角のシュッとした感じとホチキス留めの位置が硬派でとても好み。

この箱に入った「素額」と名付けられた額もまた、こだわりのオリジナルフレーム。「素のまま」であることを意識して、削り出したままの木のざらざらが手に感じられる額なのだ。「素描」に合うのは、やっぱり「素」の額である。

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素描家しゅんしゅんの素描集『主の糸 nushi no ito – 三十六の素描の旅』

額の下に添えられた言葉は、素描集にも掲載されている文そのままを貼ったもの。

店の風景を素描するとき、「不安定さが良いから」と、店の片隅で立ったまま描くことが多い。その不安定さは、場の空気感をそのままペン先に伝えてくれるのかもしれない。描きはじめてからだいたい30分から40分で、「素直に 素朴に 素早く」、風景が素描になる。ノートを切り取ったままの原画があるのも、ふらりと訪れて描いていくしゅんしゅんさんを想像させる。

「素描とは 素直に 素朴に 素早く 描くこと」

文房具屋ならどこでも買えるボールペン一本で、さらさらと風景を素描する。紙の上に落とされた点や線は、生きているかのようにあったかくて、やさしい。真っ黒いボールペンで描かれた風景なのに色や温度を感じるのは、しゅんしゅんさんの人柄があったかくてやさしいからなのだと思う。

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『主の糸』原画は非売品ですが、そのほかに展示している作品は販売もできます。
ポストカードもたくさん並んでいます。

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2005年に初めてつくったという詩画集「点と線の間にあるもの」(sold out) から、最新作の素描集『主の糸 nushi no ito – 三十六の素描の旅』まで、これまでに自費制作で発行した作品集5冊を閲覧できます。sold outのものがほとんどですが、この機会にゆっくりと読んでいただければと思います。

もちろん『主の糸』は販売中です。

なかなか観られない原画をこの機会にじっくり鑑賞していただいて、お家でも素描集を開けて楽しんでいただければと思います。

 


素描家しゅんしゅん
「主の糸 nushi no ito 三十六の素描の旅」

2015年2月7日(土) – 2月22日(日)

営業時間 | 13:00 – 18:00
期間中の店休日 |  2/10(火)、2/13(金)、2/17(火)、2/20(金)

 

素描家しゅんしゅん
http://www.shunshunten.com/
2012年千葉から広島へ移住。建築の世界から絵の世界へ。
「瀬戸内生活工芸祭」「にわのわアート&クラフトフェア・チバ」「もみじ市」などにも参加し、ポストカードや素描集の販売やその場で絵を描くオーダーメイドの絵描き屋さん“にわの素描家さん”を行う。全国各地のギャラリーで作品展を開催。

 

2015-02-15 | Posted in JOURNAL, reportComments Closed 

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